京都の鳩対策の方法とその効果｜鳩駆除で失敗しないために

しつこい鳩から我が家を守るにはどうしたらいいのか、自分でもできる対策方法やその効果をまとめてみました。
中には「まったく効かない」という報告例もありますが、ネットでもよく見かけるものをピックアップしています。

鳩よけネット

ネットでも一番紹介され、実際に一番よく見かける方法が鳩よけネットです。
しかし、隣のベランダから侵入してきたりします。
また、僅かな隙間までしっかりネットでブロックしても、鳩もなんとか隙間から入ろうとしてきます。
正面からの侵入には有効ですが、ネットのみで完全に侵入をブロックするのは難しいです。

また、マンションによっては外観の問題で制限される場合があるようです。
ご自身で取り付けたい場合は、予め管理組合または管理会社にご相談してみましょう。

テグス（釣り糸）

釣り用のテグス（太さ５号程度）を、台所用フックや接着剤などでベランダ手すりに張ります。
鳩の習性としてベランダなどに入り込む際には必ず手すりなどに止まり、安全を確認してから中に入り込むと言う性質を利用したもので、鳩が飛来し手すりに止まったとき丁度の首から胸にかけて糸が触れる程度の高さに張る、これが鳩にとって非常に不快なようです。

これによって鳩がベランダに来なくなった、という報告例は多く見られます。
しかし、設置する場所を間違えると隙間から入られてしまい効果がなく、お住まいのベランダには鳩が停まらなくなりますが鳩が建物自体に寄って来なくなる訳ではないので分けて考えましょう。

スパイク（針山）

剣山のようになった鳥よけです。
ハトがよくとまってくつろぐ場所（湯沸しやクーラーの室外機など）の上に設置することで効果を発揮します。
どの剣山にも、鳩の殺傷能力はありません。
それは、鳥獣保護法により鳩への危害を加えることはできず、鳩を傷つけないような構造の剣山になっているからです。

しかし、鳩は場所に対する執着心がとても強い生き物であるため、絶対にここだと決めた場所には多少の障害など関係なしに留まります。
それがたとえ剣山であっても、隙間を見つけて留まったり、場合によっては剣山の上にわざわざ物を置いて巣を作ってしまうこともあります。
剣山を設置するときには、隙間なく設置するという点に注意しましょう。

磁石

ハトに限らず、鳥類は体内に磁石を持っており、強力な磁場に入り込むとその体内磁石に狂いを生じることから、強い磁場へは近付かないと言う習性があるようです。
磁石を紐で吊してやり、風などでできるだけ揺れる状態にあると効果的だそうです。

しかし、鳩よけとして小さな磁石を設置したとしても、その磁力が影響する範囲はたかがしれています。
そんな狭い範囲で方向感覚が乱れたからといって、鳩に大きな影響はありません。
鳩は、食べ物を探したり手すりに停まったりするときには、視覚を頼りに行動します。
ですから、磁石を設置したからといって、鳩が寄り付かなくなることはないのです。

CD

CDや反射テープなどを吊るすと鳥よけになるという話は、昔からよく聞かれます。
これは、「鳥は太陽の光が反射するのを嫌がるから、怖がって近寄らなくなる」という説にもとづいているようです。
確かに、CDなどのキラキラするものを吊るすと、鳩が怖がって近寄らなくなることはあります。
ですが、それはあくまで一時的なもので、光が反射するからといって何も危害が加えられないことがわかれば、鳩は再び近寄ってきます。
特に、鳩の被害レベルが高く、これまでに何度も飛来していた場合、多少驚かした程度ではまず防ぎ切れません。

また、CDを庭先に吊るした結果、「ご近所から眩しいとクレームがきた」という事例もよく聞かれます。
ご近所トラブルや近隣の方への迷惑を防ぐためにも、CDやキラキラしたものを吊るす方法は避けたほうが無難です。

忌避剤

忌避剤は、鳩が嫌がる味や臭いの成分が入った薬品です。
鳩がとまりやすい場所や、鳩がとまると困る場所に塗っておくと、鳩を撃退することができます。
スプレータイプ・固形タイプ・ジェルタイプと様々なタイプが市販されています。

大掛かりな施工の必要がない便利な鳩対策グッズですが、鳩の巣を見つけたり、掃除しても追いつかないほど糞の量が多い、棲みつかれている、といった場合には効果がありません。
その段階まで進んでしまうと鳩はその場所に強い執着心を抱いているため、忌避剤だけで撃退するのは困難です。
使用するのであれば、鳩を見かけるようになった初期段階で使用を開始しましょう。 また、スプレータイプはこまめに使用するのがポイントです。

超音波装置

鳥が聞くことができる音の周波数範囲（可聴域）は、われわれ人間よりも狭く、ほとんどの鳥は10キロヘルツ以上の音を聞くことはできません。
したがって、超音波を利用した防鳥機器はありえません。

様々な対策方法をご紹介しましたが、中には効果が見られない方法もありますし、どの方法も効果が見られるのはあくまで初期段階に限ります。
また、鳩の執着度や環境条件、建物の構造によって対策方法は異なります。
いずれの場合でも、
・鳩の巣がある
・掃除しても追いつかないほど、糞の量が多い
・移動することなく、棲みつかれている
・卵・雛がいる
・２羽以上で行動している
上記の場合は個人での駆除は難しいので、専門の業者に任せるようにしましょう。